基礎講座、講演会
2021年講演会
今後開催予定の基礎講座、講演会等につきましては、「最新の講演会等ご案内」をご覧ください。
第3回Web講演会(主催)
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『自主回収の届出の義務化と近年の食品リコールの傾向分析』
東京海洋大学 学術研究院 食品生産科学部門
大学院食品流通安全管理専攻
教授 松 本 隆 志 氏2018年6月13日に食品衛生法が改正され、HACCPの制度化とともに、2021年6月に自主回収の行政への届け出が義務付けられた。食品リコールは消費者に健康危害等の影響を与えるだけではなく、食品事業者にとって大きな損失になり、その発生を防止することは食品事業者の重要な課題の一つである。食品リコール数はここ数年は800件前後であり、発生原因や食品カテゴリーなどに傾向がみられる。本講演において、食品リコールの傾向を分析し、低減対策を考察する。
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『植物工場の最新動向』
千葉大学 大学院園芸学研究科
環境調節工学研究室
教授 後 藤 英 司 氏植物工場は季節に関係なく農作物を栽培することができます。ただし、単に野菜・花きを生産する施設園芸の発展型ではなく、植物の生育環境をゼロから創造し、自然と異なる環境下で植物を育成できるポテンシャルの極めて高い生産システムです。またIT、自動化、無人化が容易で、将来の植物生産のモデルでもあります。現在、世界で精力的に技術開発がなされ、応用範囲は高付加価値農作物、薬用植物、遺伝子組換え植物の生産や宇宙農場まで広がっています。今回は、このような背景のもと、植物工場の現状と未来について講演します。
2021年度 第1回 一般財団法人日本食品分析センター講演会/食品品質保持技術研究会共催
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『食中毒統計の近年の変遷と食品衛生の基礎知識』
(一財)日本食品分析センター 大阪支所 微生物試験課 主任 茂刈寛史
2020年初旬から新型コロナウイルスの蔓延に伴い,世界的に生活様式が変わり,衛生に対する
意識が高まっています。時代の転換期である2019年と2020年の間を中心とした近年の食中毒統
計や食品衛生の基礎知識についてご紹介いたします。 -
『抗菌・抗ウイルス加工製品の評価方法について』
(一財)日本食品分析センター 彩都研究所 微生物研究課 課長 太田知克
近年,抗菌に対する関心が高まり,様々な抗菌加工製品が普及しています。さらに新型コロナウ
イルス感染症の流行から,抗ウイルス加工製品の需要も高まっています。本講演では日本産業規格(JIS)や国際規格(ISO)に規定された抗菌・抗ウイルス加工製品の評価試験方法について,詳細・留意点をご説明するとともに,業界団体の認証制度についてご紹介いたします。
食品品質保持に関わる基礎講座(Web)
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『微生物及び微生物制御の基礎知識』
一般財団法人日本食品分析センター
微生物部 微生物研究課 課長補佐 中野大介氏・微生物に関する基礎知識
・食中毒菌について
・微生物制御の基礎知識
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『器具容器包装の基礎知識』
一般財団法人日本食品分析センター
衛生化学部 包材試験課 畠野真貴氏・器具容器包装の概略
・器具容器包装の安全性
・食品衛生法
・事故,違反事例
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『食品添加物の基礎知識』
一般財団法人日本食品分析センター
衛生化学部 添加物試験課 主任 安居院亜希子氏・食品添加物の概要
・規格基準の紹介
・事故,違反事例
第2回Web講演会(主催)
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『コンビニ中食容器包装の環境対応』
三菱商事パッケージング株式会社
流通事業部
佐 藤 久 朗 氏(包装専士)コンビニ市場拡大の軌跡にあって、その中食に使われる容器・包装は環境対応においていかなる進化を遂げてきたのか―。長年に渡りコンビニ中食市場を見つめ続けた講師が、豊富なデータ、写真、容器の実物等を用いながら、コンビニ容器包装の環境対応の変遷と今後の展望について解説する。プラスチック使用量の削減、バイオプラスチックの導入、リサイクル材料への転換、紙化、食品ロス削減のためのロングライフ化など具体的な事例を紹介していく。
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『3Dフードプリンターの開発と社会実装』
山形大学 大学院 理工学研究科
機械システム工学専攻
教授 古 川 英 光 氏3Dフードプリンターは「未来の食」を創出する技術として大いに期待されている。本講演では3Dフードプリンターの原理、現在の開発や事業化の情勢、今後の3Dフードプリンターの発展性などについて、装置開発の話題から、共創による社会実装を推進する視点までも含めつつ、近未来のあるべき姿についての展望までの解説を試みます。
総会・第1回 講演会(主催)
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『2020年度 総会』
議題
1.2020年度事業報告、収支決算報告承認の件
2.2021年度事業計画、収支予算案承認の件
3.役員改選に関する件
4.本会の運営に関する件 -
『食料・飼料としての昆虫の価値と未来』
NPO法人食用昆虫科学研究会
副理事長 水野 壮 氏2013年,FAO は「食用昆虫-食料及び飼料の安全保障のための展望」という報告書を発表し,持続可能な社会における昆虫の食利用への価値を体系的に取り上げた。これを機に多くの人々の昆虫食への関心が高まり,昆虫の栄養価や養殖に関する研究、さらには食用昆虫ビジネスも盛んになってきた。本講演ではFAO報告書や最近の研究動向も踏まえながら、食用・飼料としての昆虫の価値と今後の展望を整理したい。
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『日本食品標準成分表2020年版(八訂)と今後の食品分析の課題』
文部科学省 科学技術・学術政策局 政策課
資源室長 松本 万里 氏
アミノ酸、利用可能炭水化物、食物繊維等の組成成分に基づくエネルギー計算を導入した。新たな成分表の概要を紹介するとともに、成分表や現場における今後の食品分析の課題や考えられる対応について考察する。