会長挨拶
食品品質保持技術研究会
会長 鍋谷 浩志
我々、食品品質保持技術研究会は、新しく開発された脱酸素剤の評価・利用法についての検討を契機として発足しました。加工食品及び青果物等に関係のある者が協力して品質保持技術の改善や開発についての情報収集・交換を行い、さらに会員相互の連絡や親睦を図ることを目的としています。
本研究会はこれまで主に、加工食品及び青果物等の品質保持に関する研究、講演会、講習会及び懇談会を開催してまいりました。しかしながら、2020年からコロナウイルスの影響により、Webを利用した講演会へ移行しております。遠方など、直接、会場にて参加が難しい会員におかれましては、気軽に参加できるようになったとご好評をいただいております。一方、交流が制限され、会員相互の情報交換が難しくなったことも事実です。これら、講演会、講習会及び懇談会の在り方につきまして模索してまいります。
現在、食品に限らず、開発・製造の現場ではAIやロボット技術が多用され、我々の想像を超える速さで進歩を続けています。また、品質保持技術はもちろんのこと、それを補完する分析技術も目覚ましい発展をしております。一方、食品分野においても、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けての貢献が強く求められる中で、食品添加物の利用等の品質保持技術の効果や特徴に関する正しい理解に基づいて、食料資源を有効に活用していくことも重要となっています。
今後も食品品質保持については技術、制度ともに進化の継続が想定され、本研究会としては、これらの変わりゆく状況に対処できるよう、適宜適切に情報提供を行うとともに、会員相互の連絡、親睦を促進し、我々の活動をさらに有意義なものにしていく所存です。