基礎講座、講演会
第1回講演会
- 日時
- 2004年03月10日
- 場所
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はあといん乃木坂(健保会館)
- 参加費用
- 講演テーマおよび講師
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『腸内細菌プロファイル ~見えてきた腸内細菌の全貌~』
独立行政法人理化学研究所 微生物機能解析室 室長 辨野 義己 氏
腸内細菌の単分離・培養を介さないアプローチにより、ようやくヒトの大腸内細菌叢の全貌が見渡せるようになってきた。その結果、ヒトの腸管内には数多くの未知なる腸内細菌が複雑な細菌群集構造を作り上げて共生していることが明らかとなった。さらに、多様な細菌叢を数値として把握するターミナル -RFLP法による大腸内細菌叢の多様性解析が可能となった。その検出法の簡便化および再現性が得られることから、個人毎のT-RFパターンで表現される「腸内細菌プロファイル」を用いたデータベースの構築が期待されている 。
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『果実の品質・鮮度保持と冷温高湿貯蔵法の開発』
独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所 生理機能部品質化学研究室 室長 田中敬一 氏
果実等青果物の老化に関与する水シグナルの制御及びカビ発生制御に基づく、今までの貯蔵概念とは異なる新しい貯蔵法を開発しました。
冷温高湿貯蔵により、品質劣化にエチレンが関与する果実や非関与の果実の長期品質・鮮度保持及び青果物の低温障害を回避できました。また、高湿度条件下で発生するカビに対しては、負イオン /オゾン混合ガスによる防止装置を開発しました。負イオン/オゾン混合ガス発生装置を装着した冷温高湿貯蔵庫は、果実に限らず広く多水分素材の品質・鮮度保持に応用が期待されます。
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